満足度★★★★
先日、久しぶりに読んだ漱石の『倫敦塔』に「帝王の歴史は悲惨の歴史」云々とか、沙翁(シェイクスピア)の『リチャード三世』の描写に触れているくだりがあったりして、そういえば『リチャード三世』は、30年ほど前に斜め読みしたことがある程度だったなあ、しかし何故自分はこれを手にしたのだろうとしばらく考えていましたが、藤木孝さんが80年代半ばに『ロッキー・ホラー・ショー』のフランクを演じた際のインタビューで、今後演じたい役は?の質問に、いつかリチャード三世を演りたいと答えていたのがきっかけだったと、ようやく思い出しました。何れにしても、内容はおぼろげにしか覚えておらず、今回の舞台、休憩なしの2時間半と聞いて不安もありましたが、非常に面白く感じました。特に女優さんがみな素晴らしかった。