満足度★★★
少女都市「乙女の奇妙な冒険~ディレクターズカット版~」
よく存じない劇団さんなのですが、ディレクターズカット版ということは、長篇が存在するのでしょうか?
予告編という感じでした。
観たことがないので比べようもなく…なのですが、どうやら今回の作品は、普段上演しているものとは違ったテイストらしく。
若い人が作りそうな感じの、ポップでそこそにチョケつつ、現代社会の問題も盛り込んだりもしている作品でした。
あくまでもディレクターズカット版。
概要をさらった感じで、これだけでは中途半端感が否めない。
ちょっと本公演に興味がわきました。
個人的にはイケメンに看取られることに微塵も魅力を感じないので、共感はゼロでした。
何の不安もなく、痛みも苦しみもなく死ねたら、何より幸い。
劇団乱れ桜「Break Room」
こちらも全く存じない劇団さん。
チラシの段階では執筆中だった作品の内容は、オンラインゲームの中でチャットを通して交流するプレイヤーのお話。
冒険に出ることなく、オンラインゲームの中のチャットルームに引きこもって、日々チャットだけ楽しむ人達。
現実世界とほぼ同じキャラな人もいれば、現実世界ではなれない自分を演じようとする人もいて。
ブラインドタッチできず会話がままならないご年配な人もいれば、現実でもここでも引きこもりな人もいる。
ゲームの世界に引きこもる娘を、チャットルームを廃止することで無理やり外の世界へ連れ出そうとする父の登場。
居場所を取り上げられることに抗う中で、引きこもっていた人たちは皆それぞれに現実の自分と向き合い、現実世界に帰ってゆく。
オンラインゲームにおいて、魔物を倒したり冒険をしたりするだけでなく、他プレイヤーと交流をするのも楽しみ方のひとつ、というのはオンラインゲーム経験者ならよくよく頷けること。
ただただお喋りする為だけにINするというプレイヤーも、実際稀ではなく。
そしてゲーム内のキャラクターと、実際の人物が異なるというのも、稀ではなく。
まぁそりゃそうなのです、姿かたちも違えば、お喋りも声ですらなく文字情報だけなんですもの。
中にはスカイプで会話しながらプレイしていた人もいたけれど。
観劇に出会う前はプレイしていたので、色々と懐かしい想い出リフレインでした。
またちょっとプレイしたいな~なんて思ったりもしつつ、プレイに足るスペックのパソコンがないので無理だったりなのですが。