満足度★★★★
鑑賞日2018/04/08 (日) 14:00
二組目:初期型/身体の景色
様々な団体のアプローチを見比べることができるのがフェスティバルの醍醐味、一組目の「リミックス対決」に対して二組目は「表現法対決」のオモムキ。
内容を見て団体の組み合わせを決める訳ではないそうなのでこのような組み合わせになった偶然もスゴい。
一組目の時は「演出家や上演団体という器によっていかようにも形を変えるさらさらの液体のような戯曲」と感じたハムレットマシーン、今回は「何をやっても許される戯曲」と悟り、以下のような「観る時の心構え」を思いついた。(爆)
【ハムレットマシーンを観る時の心構え】
・考えたり読もうと思ったりしてはいけない、舞台上に起こることをただひたすら見てそこからナニカを感じよ
・ハムレットとの接点など探すなかれ、見ていて「ここはアレかな?」と思える部分があれば儲けもの
・「矢でも鉄砲でも持ってこい」くらいに開き直って臨むべし
【初期型】
某全裸芸人の進化形のようなスタイルでの「私はかつてハムレットだった……」という台詞から始まるが、今までの3団体はほとんどそこ以降が聞き取れなかったので「あの後はこう続くのか!」と新鮮な感覚。(笑)
以降、少年探偵団の「恐怖の人間カラオケ」のようなパフォーマンスも経て終盤では某100%風が3人に増殖し、でんぐり返しや組体操までやらかすのでスリル満点(爆)という型破り。これでこの戯曲は何を演っても許されると悟る。
【身体の景色】
終戦直後の日本を舞台とした翻案。それゆえ一組目でも使われた玉音放送がここでも使われ、演出家脳にはそれを思い起こさせるナニカがあるのか?などと思う。また、少し前に演劇ユニットハツビロコウの「廃墟(三好十郎)」を観たのでそちらのイメージも脳内にひろがり、それははたして良かったのか悪かったのか?(笑)