満足度★★★★
鑑賞日2018/04/05 (木) 15:30
価格3,500円
【生きている】
全く異なる味わいの短編3本、色は違えど確かに各編ともそれぞれ「生きている」だなぁと感心。
「俺とお前の生きる道」
妻に内緒で会社を退職していた男、その秘密が妻にバレて……な比較的身近/現実的なウェルメイド。
終盤、夫がずっとやり続けていたゲームのクリア音声がそのまま事態のクリアを示唆しているのが上手い。
「進軍、ブラック社蓄兵」
ブラック企業の営業マンコンビと一見ホワイトな取引先担当者とのひとこま。
ブラック企業を誇張・戯画化しているので長編コントのようなオモムキ。
ホワイトに見えた相手先も実は……なのがほろ苦い。
なお、始まる前に転換時に流れるのがシルヴィ・バルタン「悲しみの兵士」で、終わった後の転換時はミッシェル・ポルナレフ「哀しみの終わるとき」という選曲にニヤリ。(奇しくもその両者のベストアルバムを昨年秋から冬にかけて買っていたのは予知か?)
「Gの家」
あれこれヤバそうなキャラものパロディ的後日譚からのファンタジー。衣装(?)も楽しく、次第に現実から離れてこれを最後にもってくるのも巧み。