ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』 公演情報 オフィス上の空「ピヨピヨレボリューション公演『Gliese』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    寓意性ある公演だが、教訓的はなく華麗で楽しく元気がもらえるような公演。人の見た目は自分が思っているほどひどく(醜く)ない、個性を強調した描きは衆人をホッとさせるかもしれない。
    本編後、アフタートークならぬカラオケ大会が披瀝された。
    (約2時間)【春名風花チーム】

    ネタバレBOX

    セットは、左右非対称の階段状舞台で、上手側に試着室のような出入り口、下手側の出入り口にマネキン2体が不自然に傾いている。本公演、メインは女優で華があり、そこにピリッと男優陣が絡む絶妙さ。

    物語は、モデルに憧れる主人公・河合由衣(大久保聡美サン)。 念願のオーディションに合格したものの、 そこは理想とかけ離れた世界があった。序々にスタッフやファンに支えられ人気を博していく、というサクセスストーリー。一方、この雑誌のボスであり、トップモデルの母親、その母娘の関係も絡む。この主人公の憧れを後押しする妄想、その分身とも言える女の子たちAmi、Bibi(macoサン、あずさサン)に話し掛け(独り言か妄想)、変人扱いされている。雑誌の撮影はGlieseという地球外の惑星で行うが、それには理由がある。

    母と娘の関係は、父と息子や、父と娘の関係以上に難しいのだろうか。母は娘・流石可憐(<美>右手愛美サン、<醜>石川琴絵絵サン)を様々な仕方(今回はトップモデルの維持⇒意地?)で縛り、娘はそんな母の呪縛から逃れようとする。母娘の情景を女性の外見...美容(整形)技術というSF要素を取り入れて、ライトノベルのような観(魅)せ方をする。物語の所々でスタイリッシュなダンスパフォーマンスや歌が披瀝されるが、これが愛くるしい。こんなところが、ファンの心を掴むのであろう。そして客席通路を利用するなど身近に感じさせるファンサービス(親近感)が嬉しい。

    美しさ(美人)の尺度は観る人によって違う。特別な材料を利用し顔面を変えてまで美しさに拘ること、そこには外見重視で本人意思が反映されない。もっと”私自身”を見てという切実な訴え、ユーモアを交えた観せ方の中に寓意性を潜ませる。
    一方、公演としてはモデル雑誌という謳い文句から、外見…衣装変えも素早く華やか艶やかさも強調させるところは上手い。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2018/04/07 15:05

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