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正しい顔面のイジり方
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スマッシュルームズ「
正しい顔面のイジり方
」の観てきた!クチコミとコメント
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ハンダラ(10492)
満足度
★★★★
ちょっと変わった舞台美術である。(花4つ☆) ネタバレ追記2018.4.9
ネタバレBOX
板を構成する部分には横6×縦8の比率で箱馬をビッシリ繋いだような形で底上げされた舞台が作られ、奥には、細めの角材を組み合わせて横6天地5の比率で正方形を並べた枠が作られている。舞台上手には、矢張り箱馬が等間隔に奥から5つ観客席側に向かって伸びるように置かれている。対面は、奥の1個だけが欠けた4個であるが、1つ足せばシンメトリーになる。こんな置き方をされている理由がある。下手奥が唯一の出捌けになっているからである。開演と同時に入場して来た役者達は、下手奥に設えられる箱馬を1つ持って入ってくる仕掛けなのである。
このような作りだから演じていない役者は、板から降りて箱馬に座る。
この2段構えの構造が、作話にも見て取れる。物語が、明らかに2段構造になっているのである。一つは作中で演じられる役者達の捻りの入った演技の相互関係についての構造であり、もう一つは、この推理劇が観客に対して挑む知恵比べという遊びレベルでの構造である。
早い段階でネタバレしてしまわぬように書いているが、謎解きは面白くついつい引き込まれてしまった。この辺りの脚本の展開、演出の手際の良さ、そして役者陣のそつのない演技は見ものである。
ネタバレは、無論、観れば観客にも終盤でハッキリ分かるのだが、描かれている女は、実は1人だということだ。つまり、殺人者であるこの女は、逃亡する為に整形手術を繰り返しては、様々な男と関係を持ち今迄暮らしてきたのである。登場する女優達総ては、この女が整形した各々の顔を持つ役柄の女優であると同時に作中人物としての逃亡する犯人の擬態即ち、容姿を含めた“演技”であるということができよう。
シェイクスピアではないが、人生は演技なのである。ホントの自分を探すなどということが、結構作品化されたりするのだが、そんなものがある訳もない。有為転変そのものが、総ての事象の実相なのであり、演技をすることが仮面を被ることと同義であるなら、仮面を取ってもその後に残っているのは仮面でしかあるまい。素顔などと信じているものが、どこかに在る訳もあるまい。一般に素顔という幻想が成り立ち得るのは、それが不定形の混沌か、或いは有為転変する変化そのものであるからに過ぎない。実存レベルで観るならば、それは存在をずり落ちてゆく昏い穴そのものであろう。
演じられるのは以上の事実を良く理解したしたたかな女が、男をたらし込んで上手く世の中を渡ってゆく話だ。一種のピカレスクものと言えよう。大人が楽しむべき作品である。
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2018/04/04 01:33
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