満足度★★★★
鑑賞日2018/04/03 (火)
とかく粗末に扱いがちなビニール袋を、情感こめてノスタルジックな演出でド真面目に崇拝物へと仕立てる作品。序盤1時間は「なんのこっちゃ?」的なシュール風情だが、ラスト30分でそれらが見事に色付いてよみがえる展開。二丁目オネエ系であのシーンを印象づけるあたりはニクイ!拡大解釈すれば、何かとモラハラ・パワハラなど孤独で盲信しがちな現代人への皮肉、さらに拡大すれば滑稽な過去の宗教や圧政への批判とも。テーマを深読みする必要もないが、ともかく若手の役者さんたちの超絶元気な熱量が感じられるのは、かなりのプラス材料で40名もの叫びは圧巻!ただ残念なのは垣間見せるクス笑い用ボケがちょいウケなとこ?ツッコミ弱い?どちらもさらなる切れ味を期待したいところ。