深瀬でくまわし 公演情報 深瀬でくまわし保存会「深瀬でくまわし」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    白山山麓の人形浄瑠璃
    「三番叟(源氏烏帽子折・初段を改変)」「源氏烏帽子折・二段」「同・三段」「同・四段」を上演。石川線の駅までが読めないのと、天気が悪くなってきたので最後の段は見なかった。

    ネタバレBOX

    --人の背丈と同じ高さの舞台。横木に幕が吊ってあるという構造か。語りに合わせ、向こう側で木偶人形(案山子状の人形)を担ぐ様にして足踏みして揺らす。浄瑠璃、実際はやや単純化して(からっとしているが)御詠歌の節回し的な朗誦に。人形は手が動いたりしないが顔は精巧。大きさの秩序があるのかないのか。義経は子供みたいに華奢。お姫様の方が大きい。動きについては登場人物の男女差をはっきりだしている。装置も抱えられる程度のものと、小道具しかないが、芸が細かい。沢山の飴玉を客の桟敷にむかって投入れる等の演出もあり。大太鼓の音で締める。
    --仙台の「歴民マチゲキ」で実演を見た東北人形浄瑠璃は『傾城阿波の鳴門』(明和年間)だった。あちらは今で言う「マペット」。手が可動する。一方こちらは「近松」の初期の頃の外題だから歴史の古さがうかがえる。人形も案山子型。どこも可動部分が無いからこそか。対話劇というよりも場面ごと全部デュオの舞踊の様な感じ。神社絡みでない純粋な娯楽なので愛嬌があるというか。原型をいじらないまま時代が進んで、やや矛盾する演出が入ってきて味になっているのかも。
    --発祥としては、江戸時代に旅回りの一座が雪に降込められて冬の間に住民に教えたものであるとか。近松の浄瑠璃が半分土着化。伝統芸能の様に継承される。1975年。ダム水没のため住民たちの集団移住にともない山裾の平地に移りそこで継続。
    --やはり後継者不足に苦しんでいるとか。その関係で「北國新聞」に直前に記事が出たとかで、会場満杯。取材陣も入る。客層は、子供からかなり高齢のお婆さんまで、役員さんの話の最中とか、会場の端っこで勝手に話し込んで盛り上がる様子も。壁に代々の会長やメンバーの写真がずらりと並んでいる。
    --(12:50-13:05/.../13:15-13:42/13:45-14:18/... ¥0-) @石川県白山市 石川線 道法寺/曽谷「深瀬でくまわし保存会館(深瀬新町公民館)」。...歩きなら「曽谷」駅からの方が10分程度近い。「道法寺」駅は自動車のロータリーがある(徒歩30分位か)。あるいは地元では「道法寺」の方が通りがいいのか。

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    2009/02/23 18:46

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