満足度★★★★★
鑑賞日2018/03/25 (日)
25日の大千穐楽(60分)を拝見。
大きな坂道のそばにある迎ヶ谷町(むかえがたにまち)…『凡庸』なワタシでもピンと来た、とある田舎町の高校演劇部を舞台に、学年毎の絆、創作者の苦しみ、伝統と改革との対立、等々を描いた60分。
演出面で言うと、運動会の定番楽曲『天国と地獄』を用いた軽快な劇伴に、時系列の異なるシーンをハンドクラップ一発で瞬時に切り替える場転でのリレーは、高校生活3年間の「駆け抜け感」を思い起こさせてくれて、実に効果的だった。
ノスタルジックなストーリーにテンポの良さも合わさって、高校演劇部出身でないワタシでも今年一番愉しめる作品になったと思う。
あと…永田佑衣さん演じるメロスの創作に苦しむ自問自答ぶり。モデルは木村みちるさんご本人だろうが、私にはフ⚫︎タタ⚫︎⚫︎イ氏が想起させられ(実際、同氏を意識した演出が施されていたそうです)、上演中、ニンマリが止まりませんでした。
最後に配役を記しておく。
セガ(3年生、部長、良い意味でオトナな穏健派)…石黒麻衣さん
よもぎ(3年生、勝気、昔、台本を書いたことがある)…小島望さん
小次郎(3年生、演劇部の伝統への思い入れが強い)…澁川智代さん
アニー(2年生、1年生の秋大会から脚本と演出を担当していたが…)…橋本美優さん
コロネ(2年生、遠慮しがちな次期部長。が、アニーの台本を強く推す)…二ツ森恵美さん
メロス(1年生、アニー休部後の脚・演出。天才肌)…永田佑衣さん
わさび(1年生、自分が入部させたメロスの脚本を強く推す)…大田彩寧さん
演劇部員…木村みちるさん(最後にチョコっと顔を出された、遠吠えの主宰さん)