満足度★★★★★
「東京につれてって」
作:中嶋康太(Mrs.fictions)
演出:吹原幸太(ポップンマッシュルームチキン野郎)
出演:NPO 法人(ポップンマッシュルームチキン野郎)、廣瀬響乃(ジェットラグ)
前回「再生ミセスフィクションズ」で藤尾勘太郎(当時姦太郎)さん・橘花梨さんの出演で拝見したもの。
この戯曲の小桜ちゃんが堪らなく、好きだ。中嶋さんが描いたこの女性像は、同性の私からも堪らなく可愛い。そして、こんな風に好きな気持ちを持ちたいという憧れの姿。
前回と演出者が異なり、より、少しコミカルというか、くすっと笑える演出があった気がする。最後、あの生き物が〆るとは思わなかった。
「男達だけで踊ろうぜ」
作・演出:中嶋康太(Mrs.fictions)
出演:市原文太郎、一楽(劇団照れ隠し)、古屋敷悠(ECHOES)、村上幸代(ネジマキトカゲ)
こちらも再演との事だが、私は初見のホン。
任侠青春スポーツ物・・・・というくくりで良いのだろうか。
最後はほろっと少しするのだが、総じて、男子の果てしないアホ度数高い
熱量のある芝居で、面白かった。
でも、ある種あの街で、自分たちの行く末があまり、明るく無い事を受け入れながら
高校の3年間、少しでも・・・と思うとちょっと、切ないアホ男子達だなと・・。
嫌いじゃない。
一楽(劇団照れ隠し)(にのまえがく)くん。まさかの15MMで拝見した彼も出演していたので、15MMでのご縁とは演劇の繋がりをより広くするイベントなんだな~と感じたり。
「男達だけで踊ろうぜ2~Dances with Wolves~」
作・演出:中嶋康太(Mrs.fictions)
出演:今村圭佑、岡野康弘(以上、Mrs.fictions)、
小日向雪、高木健(エンニュイ)、高橋義和(FUKAIPRODUCE羽衣)、森崎健吾、山本周平
ちょっと、ズルいという。
アストラル大総長殿、ズルいよねという・・。
硬派というイメージの応援団の中に兄を探している女の子をめぐっての、愛すべきアホ度数高い、ホン。
振り切っているのに、何故か、中嶋さんのホンは下品にならないのが、不思議。
ミセスフィクションズは、下品にならないんですよね・・。
凄い事だと思う。
「男達シリーズ」で今村さんがお顔を緑のメイク(ろりえを観に行った時のデジャヴかと一瞬思った)にしていて、かなり、美味しい役どころだったように思える。
「上手も下手もないけれど」
2016年度佐藤佐吉賞最優秀脚本賞受賞作
作・演出:中嶋康太(Mrs.fictions) 原案:岡野康弘(Mrs.fictions)
出演:岡野康弘(Mrs.fictions)、豊田可奈子
前回も拝見していたが、やはり、赤ちゃんが居なくなってしまった(おそらく流産)場面は、同性として辛いし、妻:豊田可奈子さんの悲しみが伝わって、落涙。
今回も、最後の方の夫:岡野康弘さんの自身の死期が訪れる過程での老いによる指先の震えなのか、妻を失った悲しみなのか、その表現がぐっときた。
ほんとに、このホンは凄いし、演じるお二人が素敵。
今回もとても、素敵な時間を過ごせた公演でした。
8月の長編も楽しみです。