たまには海が泳げ! 公演情報 クロムモリブデン「たまには海が泳げ!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    90分を

    ネタバレBOX

    人気子役のアロエ(土井玲奈)が時男(吉田電話)からレイプされ、時男が服役し、時男の長男が自殺してから5年後。時男家では妻の初音(花戸悠介)が次男の竜二(戸村健太郎)を父はすごい人なんだと嘘ついて育てていた。一方被害者宅では、母スミレ(奥田ワレタ)がアネモネ(渡辺とかげ)とともに、アロエを事件は芝居だったんだといって育てていた。時を同じくして小説書けない小説家(森下亮)の元へゴースト(小林義典)が現れ、事件の真相を暴くようけしかけていた。そして、時男が出所して…。

    久々のクロムモリブデン。面白かった。
    きわどいセリフと独特の演出で、序盤から中盤にかけ、ぐいぐい引き込まれる。終盤で、実際にレイプしたのは時男でなく自殺した長男と匂わせ(その原因はアネモネと思わせ)、BGMとパフォーマンス中心の演出にスライドする。ここでスミレが時男を銃殺し復讐するも初音に打ち殺される→「カット」を2回繰り返し3回目でアネモネが打ち殺され、スミレのカットの声もむなしく終幕となる。

    終盤のシーンは見ごたえ十分。パワフルかつカッコイイ。ピザ屋の早瀬(池村匡紀)の表情が何気に好き。
    ストーリー的にもうちょい見たい気もするけど、腹八分なトコが逆に良かったかも。結局ゴーストは何者なのとか。小説家はコレを出版したのかしらとか。アロエと竜二の愛情はどーなってしまうのとか。

    小説家とその編集の須藤(岡野優介)とのゲスい会話とか、表向き虐待だけど、裏側に愛情のある初音やスミレの教育とか、いい感じに引っかかってくる作品。あと衣装がクロムモリブデンとしては普通だけど、いい感じだった。スミレ家の衣装は普通にかわいい。スミレの仕込み暗殺銃の小道具とか、めちゃかっこいいし、笑ったし。

    0

    2018/03/21 23:12

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大