満足度★★★★
鑑賞日2018/03/14 (水) 19:00
劇団銅鑼が、風琴工房改め Serial Number の主宰・詩森ろばの、図らずも芸術選奨新人賞を受賞後最初の戯曲を、元グリングの青木豪が演出して上演する。理想の介護を目指す特養ホームを舞台に、認知症の老婆の最後を看取ろうとする関係者の群像劇。詩森らしく、時間軸を動かしながら、状況を説明する技は冴えているし、社会的な話題をしっかりと扱いつつ、エンターテインメントの要素を抜いていない。青木の演出も、ある種淡々と戯曲を演じる方向を目指しているように思え、歴史ある劇団の底力を見た印象である。
なお、終演後に詩森と青木のアフタートークがあったのだが、忙しくて聞くことができなかった。どんな話が出たのか気になる。
また、劇中でFtMの性同一性障害の孫役を演じる俳優が、本当に性同一性障害だというのを今朝の朝日で読んで、ちょっとばかりビックリした。
2018/03/15 20:33
この度は、ご来場いただきましてありがとうございました。詩森ろばさんの取材力と、青木豪さんの緊張感がありながらも、ユーモアを忘れない稽古場で、育ててきた作品です。
アフタートークでは、作・演出に対する考えや、創作裏話など短時間でしたが、笑い声の絶えないアフタートークとなりました。今後とも、銅鑼にぜひご注目くださいませ!