満足度★★★★
鑑賞日2018/02/24 (土)
Wキャストでした。
渡辺徹さんは10月の「鼻」で拝見したので、今回は鍛冶直人さんの出演の日を選びました。
下の四人、鍛冶直人さん、浅海彩子さん、細貝光司さん、渋谷はるかさんです。
演出は鵜山仁さんです。
フランスのフロリアン・ゼレール作の喜劇です。
とてもこじゃれた雰囲気で、どこかレトロないい味があるのですが、2011年が初演の割と新しい作品です。
フランス風味のユーモアたっぷりの楽しい舞台でした
舞台セットも赤と白に配分良く塗り分けられていて(真っ赤な嘘と真実の白?)スタイリッシュな感じもするんですが、生活感も感じられて面白いです。
ミッシェル(鍛冶直人)は親友ポール(磯貝光司)の妻アリス(渋谷はるか)と不倫関係にある。仕事の合間にホテルで逢瀬を重ねるが、週末に二人は旅行に出ることにミッシェルは妻ロランス(浅海彩子)に出張と嘘をついて出かけることにする。
しかし、会議をすっぽかして、ホテルにいたミシェル・・・・そのことがどうやらロランスにばれている様子・・・・嘘に嘘を重ね、どうにか旅行までたどり着くが、そこではアリスの夫にも嘘をつかなければならなくなる・・・嘘が嘘を呼び、にっちもさっちもになった時にある真実が告げられる・・・・ロランスの恋人がポール・・・そして、ミシェルの嘘はとうにばれていた。
混乱するミシェル・・・誰の嘘が真実なのか、その真実も嘘ではないのか。
笑いました~。
ミシェルの鍛冶さんがとても良かったです。
平気で嘘をつくんだけども、その嘘には多分ちょっぴりの真実もあったりして、友達を裏切りながらも彼が大好きだったり、浮気相手も奥さんも好きだったり・・・・何なのこの男!なんだけども一番情けない男だったかもなところが、憎めない(笑)
スタイルが良くて、押し出しもいいしで、この役がピッタリでした。
彼の奥さんのロランスの浅海彩子さんの何考えてるんだろう?な雰囲気もいいです。そして、ラストのあの表情・・・真実は彼女の中にある?!
浮気相手のアリスの渋谷はるかさんのロランスとは正反対な、コケティッシュな可愛さもいいし、ポールの細貝光司さんのとらえどころのなさも良かったです。
とてもセンスのいい面白い舞台だったので、再演希望です。
ありがとうございました