満足度★★★★
鑑賞日2018/03/07 (水) 14:00
価格2,000円
【papillon】
1丁目1番地から7丁目XX番地までそれぞれに穴を掘ってはまた最初に戻って穴を掘ることを返す男のもとにその穴を埋めて回っている女が現れ、男は女に自分の体験談を語り始め……という導入部はまるで不条理劇あるいはオトナの賽の河原?(笑)
そうして語られる本編、迷い込んだ(?)蛾と暮らしていた男の部屋に美しい蝶が新たに迷い込むが蛾にはその蝶が見えず……と、オトナのメルヘンに変容。
と言うか「蝶ありきの蛾」と考えればあからさまなほどの恋愛寓話であり、「蛾には蝶が見えない」なんて都合がイイってか羨ましい。(爆)
さらに終盤に「男は恋愛経験を記憶の中で美化する」なんて台詞があって、「言われてみればその通り!」と「眼からウロコ」状態。(笑)(ちなみに女性客は蛾や蝶に感情移入しがちだったと終演後に聞いてそれも納得)
あと、蛾の衣装が「なるほど蛾だね」な模様だったり、蝶の表現が台詞なしで表情と動作だけだったのも「いかにも演劇」で感心。