満足度★★★
わたし自身も含めて、看取りに後悔は付き物だと思うし、
介護の現場に問題が山積みなのも承知している。
この作品はその事を突きつけるのではなく、
こうだったら幸せだろうという理想の形で見せてくれたように思う。
終演後には暖かい気持ちで劇場を後にできました。
そして、高齢者の問題に加えてジェンダーの問題も挟み込まれており、
詩森作品ではお馴染みの、
「観客に伝えたい基本的な情報を説明臭くなく上手く処理してある」のは健在。
今回、詩森さんがどのような取材をして何を思ったのか、
アフタートークを聞いてみたかったです。
劇団銅鑼は初見でしたが、
すごくフラットに作品世界に入り込むことができました。
出演された俳優さんがみなさんとても良い声で、
声優さんのようだったのが印象的でした。
2018/03/15 20:37
ちょうど、15日の朝日新聞朝刊に性同一性障害で悩む孫を演じた齋藤千裕の取材記事なども出ました。アフタートークも、お二人の劇作家・演出家としての話や、創作裏話などが出まして、笑い声の絶えないアフタートークとなりました。今後もぜひ、劇団銅鑼にご注目くださいませ!