満足度★★★
鑑賞日2018/03/04 (日) 14:00
価格2,500円
アイデアに行き詰まった官能小説家がふとしたことで知り合った女性のアドバイスを受けて書いた新作がたまたま人気作家の目にとまったことから出版され好評で、それ以降、官能の度合いは減るも逆に人気が高まり……という展開は寓話的でテンポも良いが後半で急失速する感があるのが残念。
何度か出てくる官能小説の内容を演じて見せる場で、肝心のところになるとヒゲ面の男優に代わるのにもちゃんと理由(作家が経験に乏しく想像できない)があるということなども上手いのにな。
なお、主な舞台となる主人公の書斎はだまし絵的な部分もある書き割りで、そこを中幕で遮って他の場を表現したり、主人公の著作の表紙絵を天井からつるしたり、客席の左右に金屏風っぽい絵(?)を配したりする美術も好み。