岸 リトラル 公演情報 世田谷パブリックシアター「岸 リトラル」の観たい!クチコミとコメント

  • 期待度♪♪♪♪♪

    予約しそびれてついに公演終了が目前、観られない見通し濃厚となったので未練の書き込み。・・作者ワジディ・ムアワッドの名が私には霊峰のように孤高に聳えている。その最初の出会いが書籍『沿岸-頼むから静かに死んでくれ』、次いで映画『灼熱の魂』。前者は作者自身と思しい「私」が父の死という事件を巡り、自身のルーツ、アイデンティティの問題(一筋縄ではない)に素手で挑みかかるようなテキストで、既に日本での上演(SPAC)を終えて話題がちらほら聞えてきていた。今回の『岸 リトラル』がこれと同じ作品(新訳:藤井慎太郎)と気付いたのはレビューを見たとき。『炎-アンサンディ』が上記『灼熱の魂』と同じ作品だとは観劇の中盤で気付いた。既視感が徐々に確信となり、私は逆に疑問がわいた。「なぜ一言もそれに触れていないのか?(映画化されているとか何とか、長い解説文に一言あっても良いだろうに)」。しかしその時は納得。映画は手ごろだ。TSUTAYAに置いてあれば高い入場料を払って芝居を観る代わりに十分になり得る。それを嫌ったのは分かるが、今回のは?・・まあこれは世田パブの戦略だからどうと言えないが、演劇・芸術に対する共有精神から、著作権思想へのシフトを連想させて何やら商売臭さが付着するのがうらみだ。
    ・・と何時しかディスりに入ってしまったが、あの『沿岸』だと知っていたら(私の場合は)早々とチケット押さえていただろう。ぜひ再演を望む(『炎』も再演あったし・・甘いか)。

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    2018/03/05 08:07

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