満足度★★★★★
北九州を舞台にしたパワフルな群像劇。役者さんが舞台作りを楽しんでいるのが劇そのものの力になっていると感じられる、見ていて幸福な作品でした。中心になるのは母と娘の物語。破天荒な母に翻弄された娘の複雑な思い、とひと言で言ってしまうと単純ですが、見ていてヒリヒリするようなリアリティがありました。アフタートークで、実は演じる俳優さんの個人史が反映していると聞き、納得。何も解決するわけではないけれど、クライマックスで一瞬鮮やかに昇華し、そこからまたそれぞれの日常が始まるというラストが、じんわりと感動的でした。
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2018/03/04 11:54
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