満足度★★★★
予想の何倍も素敵な作品で楽しめました。
上演時間は少し短めで、スッキリと無駄無く仕上げていました。
《ふとテレビから流れてきたニュースの中で昔好きだった人が死んだ。
数日後、日常に生き続けていた僕は何者かに殺された。》
主演のお2人の出会いが描かれてて、そこから過ごした時間も描かれる…
「タイムリープ」をキーにして、時間が何度か行き来して少しずつ違った未来になっていく。
テーマとしては舞台の題材に良く取り上げられる類の作品でしたが、多くの工夫を感じました。
未来は枝分かれして、それぞれが独立して、結局多くの変わらなかった未来も存在し続けている…
そして、最後に主人公が下した決断も、納得感がありとても切ないものでした。
その決断に至る心情の動きもとても自然なものだったと思います。
ヒロインの山本真夢さんの関西弁も努力されていた様に感じましたし、
この作品のヒロインに相応しい可愛らしさがあり、最後の主人公の選択の辛さを際立たせていた様に思います。
非常に好きな作品でした。