満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/09 (金)
今回はゲネプロが当たったので、そちらも拝見させていただきました。
初日キャストでした。
ハンブルクバレエ団の公演も重なり、残念ながら菅野ホフマンの日はあきらめ、9日(金)ソワレと11日(日)マチネを観ました。
この物語は、男性が主役で、3幕の舞台で主役ホフマンとホフマンを陥れる悪魔の化身の敵役はほぼ出ずっぱりです。
どっちも技量、体力、演技力を要するすごく難しい役です。
まずは、とても素晴らしかったのが悪魔の化身リンドルフの中家正博くんです。
3日間彼を観ましたが、とても素晴らしかった!!!
プロローグでの紳士はただ座っているだけでも、すごい存在感があります。一幕の人形師のサイケデリックな博士(?)のコミカルで、人を陥れるような卑怯な雰囲気は、最高!表情も豊かで、踊りのキレキレ具合もすごい!!!二幕の魔術師のよう医者では、黒いもやもやオーラが背後にただよってました。無言の支配・・・怖かった~。
三幕の中東系の怪しげな男は猥雑な色気があり、辺りを睥睨するさま、ホフマンを誘惑するさまは悪党そのものでした。
こんな毒キャラ、強烈キャラも演じ、踊り、ノーブルな王子様も踊れるという中家くん、よくぞ新国立劇場バレエ団に入ってくれましたクラッカー
彼のダンスはとても美しく、キレキレで、雄大くんとのダンスは見ごたえがありました。ブラボ~!と、心の中で叫んでおりました。
次回は、中家くんのホフマンも観てみたいです。
雄大ホフマンは、結構一生懸命生きてきたんだけどなぁな感じがして、ホントお気の毒って感じがしました。
安定のダンスは観ていて、とても気持がいいです。
私は三幕の白髪交じりのホフマンが惑わされていく・・・の雄大くんがとても良かったです。
井澤ホフマンの一幕のピンクの上着と白タイツは、ザ・王子キラキラ
二人とも初演の時よりも、とても深くホフマンの存在を感じさせました。とくに年老いたホフマンの解釈が、しっくり来たものがあります。
この後の彼の人生はどうなって、どう終るのかなぁと思いました