満足度★★★★
鑑賞日2018/02/08 (木) 19:30
価格2,500円
芥川の短編三編の「立体読み聞かせ」。テキストなしでのリーディング的なパフォーマンス。
文学というのは「文字で読む」ことが前提なので知らない言葉が出てきても漢字から類推することが可能だが、朗読では知らない言葉は音声として耳から入っただけではワカらない……というのが弱点。
本作では耳だけではわからない言葉が出てくる度に紙芝居風の枠から文字や絵の描かれたフリップを取り出して、紙媒体で言えば「脚注」のあたる解説を加えるという妙案によりその弱点をカバーしていたのが見事。
また、黒のセーター、黒のパンツに白布をからませたシンプルな衣装も◎。