満足度★★★★★
鑑賞日2018/02/05 (月) 19:30
座席1階1列
かさぶたって、剥がしちゃいけないんだけれど、どうしても剥がしてみたくなってしまう。もう、直ったかなーって。で、つい剥がして後悔しちゃう。そんな誘惑と後悔の存在。傷口をそっと覆う儚くも美しく、しかし、その下には生々しくちょっと気味の悪い顔を持つ薄い薄い膜。
まさにそんな舞台でした。
これを演出家と出演者がゼロベースで作り上げたというのは凄いな。
だから、作り上げられたものでありながら、作り物感が全くない。身体の奥底から声が響きだし、能動的にかつ自発的に、そして自然に歩き、駈けて、倒れ立ち上がる。
いただいたマスクの下で、口元は緩み、締まり、時にぽかんと開いておりました。
on7の舞台は、いつも恐ろしいくらいに女性的で、魅力的です。