期待度♪♪♪♪♪
そんなことより、自分自身の死を自分自身で認識できないであろうこと。そして仮に認識できたとして、それを他者に伝え得ぬことが悔しい! だって我々の欺瞞を総てはぎ取ってしまえば、例え親族の死であっても、それは残った者の心を慰める為の何かである他無いのだから。両親に思い入れがあるなら、生前に己の勤めを果たしておくべきである。
晴明装置を外すか否かについては、残った者の生活が懸かっているのが大半であろうから、下らないセンチメンタリズムや自己犠牲のナルシシズムに酔うよりよりよく生きる道を選択するのが、植物人間になる前の当事者が望んだことであろう。タイトルの耳障りなシンフォニーは、殺される男の耳に最後に響く音響か?