満足度★★★★
二重にワクワク
06年から07年にかけて上演された『大正探偵怪奇譚』三部作の現代編。前年に公開されたシリーズ第4作の某映画は舞台が現代に近づいた分、ややロマンに欠けてしまった感があったものの、こちらは化生(けしょう)と人類の共存を考えるというテーマそのものがいわばロマンなワケで全く問題なし。
今回は隠れ住んでいる化生たちを襲うグループ及びその後ろ盾と主人公・進ノ助の対立を中心として繰り広げられるストーリー、前シリーズと共通の3人(宮田彩子の猫っぷりは相変わらずイイ)はもちろん、子孫など縁のある人物も登場してかすかにリンクしていたり、新シリーズのレギュラーとなる(であろう)主人公の「弟分」も描いたりと、シリーズとしての面白さも加わって二重にワクワク。