満足度★★★★★
2015年に万有引力で上演されたものを再演。非常にクオリティが上がった。アコーディオンが奏でるジンタのリズムに導かれ、隠微で猥雑な幕が上がる。天井高のある世田谷パブリックシアターの舞台を一杯に使ったセットに圧倒される。一見泥臭いのに、すべての動きがきちんと計算・整理され、役者の指の先まで神経が行き届いている。その緊張感で舞台の上は充満している。J・A・シーザーさんたちの生演奏による、呪術的プログレ曲も含めて、大きな美術世界の中にある。自分の「穴」を探し彷徨う身毒の内面への旅。観客は全身で受け止める。
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2018/01/10 04:09
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