Paranoia Papers 公演情報 劇団パラノワール(旧Voyantroupe)「Paranoia Papers」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/06/04 (日)

    「黝の章」圧倒的。衝撃的。突き抜けてる。久々にヤバいもの観た。こういう事が出来る劇団が未だ小劇場シーンに居る事の凄さ。演出のハードさが尋常ではない。背徳で淫靡。エログロナンセンス。
    「赭の章」一度に2作品観るには内容が濃過ぎ(ーー;)「黝」に比べて、より個の俳優の力強さが印象的。中でも川添美和の劇中の姿が怖過ぎる。自劇団で見せるあの迫力は何なんだ。客演先での柔和な姿とのギャップが凄い。

    ネタバレBOX

    「メンゲレとグレーゼで」のっけからヤバいのだが、それがどんどんエスカレートしていく。其処までやるのか感が凄い。里仲景の見せるグレーゼが無茶苦茶ブッ飛んでて素晴らしかった。偏執狂に相応演技。
    「ウェストご夫妻の偏り尽くした愛情」3本の中でコメディ感が唯一あった。振り返っってみると、実は一服の清涼剤かよ。という作品。川添美和だから許されるキャラ造形と、一歩引いたツッコミが効いていた沈ゆうこがやっぱり良い。
    「ジャンヌダルク異端審問裁判」ジャンヌに大森さつきキャスティングしている時点で勝負あり、な感。Voyantroupeだらけのキャストで演出意図も確り。素晴らしく感情が揺さぶられた。時代への憤りが真っ直ぐに悲劇だった。
    「ジルドレと黒魔術」猟奇的な部分より、もはや春名風花の心が挫かれるシーンが全て。あれ、ズルいわ。目に涙溜まっていくのがハッキリ分かって、うわーってなる。そして、沈ゆうこ、裸眼でバッチリメイクも良い。
    「快楽刑」度重なるエログロに慣れたのか、ただの純愛物語と捉えている自分が恐い。バイオレンスな部分も殆ど受け入れていて、ラストの大森さつきの告白に胸熱。という、振り返ってみると自分が何を観たのかよく分からん状態に。
    「バートリ・エルジェーベトリバイバル」もう川添美和に尽きる。綺麗で怖い。ラスト「アレ」しかないだろっていう微笑みが完璧過ぎ。妖艶。自劇団で付けられる演出が凄くハードなのか不思議。けど、これが彼女の本来の姿なのかな。

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    2018/01/07 22:22

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