同郷同年 公演情報 公益社団法人日本劇団協議会「同郷同年」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    日本の演劇人を育てるプロジェクト「日本の劇」2016年・戯曲賞受賞作品の上演。

    (後はネタバレboxへ)

    ネタバレBOX

    核廃棄物の最終処分場の誘致を最初に手を挙げたが、住民投票で反対されてしまう。
    それらを巡る「同郷同年」3人の男たちの話。

    こういうテーマをこのような切り口と展開で見せる作品はなかったように思う。
    人の怖さ……「根」から離れた人の怖さを感じた。
    90分の3人芝居でここまで描けるとは!
    作のくるみざわさんの他の作品も観たくなったし、次の2017年の受賞作品も観たくなった。

    戯曲の配布あり、もうれしい。

    円の吉見一豊さんの変貌ぶりがいい。

    心の奥底では何を考えていたか、などが。
    下に見られている、と言いながら実は、小作農家を見下していたことが明らかなる。
    立場によって人は本心をさらけ出す。


    表彰式でのくるみざわさんの話に興味深いことがあった。

    くるみざわさんは、あるイベントで5分ぐらいの芝居(コント)を書いたという。
    アノ籠池さんと大阪のおばちゃんの会話だと言う。笑える作品だが、そのイベントを後援していた東大阪市から「政治的な作品を扱っているので、今後後援は打ち切る」「作品の中で安倍首相を中傷した」と言ってきたという。
    5分ぐらいのコントの中で安倍首相のことが少しだけ出てきたかららしい。
    なんともな話である。
    この件に関して、大阪に戻ってから「演劇とは」みたいな話を役所とするらしい。
    これも「演劇」の材料になるのではないか、なんて他人事なので思ってしまった。

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    2018/01/05 18:30

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