晴れ間・触れただけ 公演情報 りゃんめんにゅーろん「晴れ間・触れただけ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    短編1本と、3つのリンクする短編で構成される1本。いずれも2~3名での会話劇でBGMには生ギター。初めて拝見した劇団だけど、とても自分好みな雰囲気のお芝居で次回作も絶対観たくなった。
    ずっと眺めてていたくなるようなお芝居で、緩すぎず、甘すぎず、熱すぎず、キツすぎず、ちょうど良い人肌のような感じ。

    「晴れ間」
    会社の経営危機で地方事務所にリストラ通達にきた本社社員と事務所所長の会話劇。
    本社のデキる社員役での山本裕也さんが香川照之さんに観えてくるくらいキレ者だった。降りかかる奇妙な災難にビビりながらも迅速かつドライに対応されてたのが面白い。

    「触れただけ」
    さっきのデキる男役だった山本裕也さんが、今度はダメ兄貴で出てて、役の切替えのすごさに驚く。3つの短編がどれも男性が女性に翻弄される様が描かれており、バカだなぁと思う反面、わかるわーと男性側の肩を持ちたくなることが多々あった。
    東千紗都さん演じる援助交際する女子高生と、本気で付き合いたいと迫る40代男性役のとだ直史さん。意外とあっさり受け入れながらも、試すような言葉を次々と投げかける。この子のホントの気持ちは一体どこにあるのかと、あの男性と同じ様に翻弄された気持ちで観てた。
    突然ドキっとするような言葉を投げておきながら、途端に覆す。こっちの気持ちは置いてけぼりになってるのに、また意味深な言葉で翻弄し、突き放す。引いてみるとこいつめんどくせぇなって判るんだろうけど、渦中にいると飲み込まれちゃってもうココロがグラグラする。
    一瀬尚代さんと神藤恭平さんの昔付き合っていた同士って設定が微妙な関係でドキドキ。完全に気のある素振りなのに突然否定するし。一瀬さんの掴みどころがなくどこか浮遊してる感と、そんな女性に心揺さぶられる神藤さんの揺さぶられそう感との組み合わせがとてもいい。

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    2018/01/05 01:30

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