満足度★★★★
当日夜の戯曲賞公開審査の審査対象となる作品を直前に観劇という格好。審査会でも「先程舞台を観たが...」と前置きして感想を述べる審査員もいたが、審査会での言い得たコメントが自分の感想を上書きした可能性もありつつ少しく述べれば、
マキノノゾミ氏の寸評に同意したのは説明台詞を端折る作者の「書き癖」。端折り過ぎてよく解らないまま通過した箇所が幾つかあったり。一方、比較的淡々としたやり取りが(人里離れた酷寒の山間のレストランに似つかわしく)続くかと思いきや、ちょっとドラマティックな展開に持って行こうとする後半の箇所で、「別に盛り上げなくていいかなあ」と、思う自分が居てしまった。冬山で、動き過ぎるかな、と。(年を取ったせいか。。)
人物らの逗留の目的は、鹿狩り。が、ディアハンターたちの狩りの「現場」はここで当然だが語られるのみ。だが騒がしい混乱の最後、正面の窓の向こうに鹿が姿を現す。この造形は素晴らしかった、