シャガールと妻・ベラの物語、すっごく言葉づかい、日本語が面白かった!翻訳の妙ですね。
物語は、色に包まれている日常の描写とか、人や物との距離感の感じられ方や視点なんかが、ユニークというかシュールというか。もちろんシャガールの絵を彷彿とさせ、さらに、自在に動く視点にはフェリーニ映画のカメラの動きなんかが想起させられるようで。
シャガールとベラが相手を想い合い、言葉を交わす2人だけの親密なシーンにはキューンとしました。そして、挿入されるイディッシュ語の響きは美しく、クレズマー音楽もツボでした。
役者さんとの距離も近く、言葉から描かれる情景が少しずつ、ときにぐいぐい空間を満たし、ラストはもう空間全体が、自分も含め物語にすっぽり収まったような体感ありました。
シャガールの展覧会に出かけたり、絵は好きでいたけれど、人となりや時代背景なんかをよく知ることもできました。
こじんまりかつあたたかい雰囲気のスラヴ料理アリョンカさんのディナーも、珍しいものたくさんで美味しかった♪
2018/02/14 21:10