期待度♪♪♪♪
第42回公演にて「ドン・ゲバラ・キホーテ」で初見した劇団さん。どうも、ゲバラやカストロに思い入れがあるせいだろう、その容姿にはまり切れずに、何かモヤモヤ感が続き、あまり楽しめなかった記憶がある。ストーリーとしては、タイトルにある通り、理想を追い続ける男の生きざまを追っていたし、多少のユーモアを含みながら、けして道化にせず真摯に生きる革命家を描いていたと思う。けして演技に破綻があったわけでもない。
しかし、何とも実在人物を中心に据えた(その人物の映像が残っている場合に)ドラマは、舞台・映像問わず難しい。内容や演技よりも、印象が上回ってしまうから。
さて、第43回公演、今回も実在の人物である。ただし、再演ということだから、多少の改変はあるにしても、劇団としてはかななり手ごたえを感じた舞台なのだろう。ましてや、マーニ・ニクソンの映像は、「サウンドオブミュージック」の修道女役くらいしか拝見したことがない。先入観の入りようがない。彼女の人生のどこにクローズアップを当てるのだろう。
興味は尽きない。
あ、でも声は知りすぎているほど知っているからなあ、そこを役者さんがどう克服すかだな。