満足度★★★★
どストレートなバックステージコメディで制作側がメインのショー・マスト・ゴー・オン物
安心して笑えたのとプラスの意味で色々コメディというものについて考える触媒となって面白い作品だった
まず、やっぱり舞台で劇が行われている裏側でのドタバタものというフォーマットはどう転がっても面白いなと
バックステージ物は今年7本目だったが、それぞれに味を出せていて基盤となる形が強固だからこそ
本作は、基本に忠実など真ん中という安定感が強み
トラブルに振り回される人が固定されていなかったのでちょっと統一感の足りなさを感じたり、振って落とす周期が短かいのでわかりやすい反面、大きな波にはならなかったりする部分は感じたが、キャラ付けの強さとか生演奏とか独自の面白さで全体として観た時の安定感があって良かった
小劇場のコメディという狭いジャンルでもある程度の客層にフィットするタイプの作品・劇団が存在していて、演劇における多様性について考えさせられた
思ったよりもこの世界は厚みがある
ショー・マスト・ゴー・オンに関して言えば、みんな三谷幸喜とその客と闘ってるんだなぁ、、、