満足度★★★
鑑賞日2017/12/15 (金)
折込チラシを見ていて目に留まった加藤健一事務所「夢一夜」を観劇。節目の100回公演のようでしたが、個人的には初見の団体さんでした。“トランスベスタント(異性装)、LGBTの人々や、アーミッシュの人々にスポットを当て、私達の生き方やアイデンティティを問う問題作がついに本邦初上陸!”という言葉が示す通り、今まであまり考えたことが無かったテーマについて深く考えさせられた作品でした。そもそもトランスベスタント、アーミッシュという言葉自体ほとんど馴染みがないような状況でしたが、役者さんの好演によってそれぞれの意味を理解し、それぞれの生き方について今回初めてまともに知識を得られたような気がします。世の中には様々な人がいて生き方も様々。何が正しくて何が間違っていると判断することすらも難しいと思いますが、私達は何を受け入れてどう生きていけば良いのかを見つめ直すきっかけとなるような作品でした。約2時間の公演。笑いを誘うシーンもありましたが、難しく重いテーマの作品だった印象です。