満足度★★★★
鑑賞日2017/09/02 (土) 18:00
価格5,216円
少し遡って感想を書き留めています。
リジッター企画の作・演出を務める中島庸介さんの個人ユニット「キ上の空論」。
新宿眼科画廊からスタートし、ついに東京芸術劇場にて公演となった記念作品。
彼にとっては上京してきてから夢の舞台だったらしい。
観劇した日は開演一時間前に着いてしまいFireHDにて「ブルックリンの恋人たち」をリピートで見ていました。弟を想う姉のこころの作品。
偶然でしょうか。本公演は「妹を想う姉のこころ」の作品。
兄弟がいない私でも胸が痛くなりました。
突然大きな箱の公演となったキ上の空論。
このスケールに似合った作品(セット)を期待していた声もあったけど、私はこれでよかった。
思い切り背伸びはせず、いままでの作品の延長、いや成長したまま劇場を変えただけ。
初めて観た人には少し物足りなかったかも知れない。しかし最初の作品から見ている私にはその具合がとても心地よかったです。
『ありそうでなさそうな日常』。私は彼の作品を「時空パズル」と称しているが、とても細かいところまで意味を隠して作っているので、時に宝探しをしているような気分にもなります。
次作も期待。