満足度★★★★★
鑑賞日2017/11/18 (土)
モーレツカンパニーさんの作品観劇は「MAMORU」「アナログコミュニケーションズ」に続いて3回目。毎回優れたコメディー作品を上演されている印象がありますが、今回は下町のもんじゃ屋さんを営む、とある家族の物語ということもあり、コメディー要素に加えて涙を誘う感動シーンありの盛り沢山の内容でした。複雑な背景を持つ家族に巻き起こるドタバタ騒動。そんな騒動を経て、家族の愛情や絆の大切さを問いかけてくれる心温まるストーリーに感動しました。一概に“家族”と言っても、それぞれの家庭によって様々ですが、仮にどんな複雑な事情があったとしても家族というのは特別なものであり、必ずどこかに愛情があるものだということを改めて認識させてくれた作品でした。一見単発そうに見える小ネタの伏線回収さもお見事。昭和テイストな懐かしさを醸し出す舞台セットは、扉を開けた時に少しだけ見える向かい側のお店や店舗内の窓ガラスの汚れ、壁面の色合いなど細部までよく創り込まれており、今回のテーマにマッチした温かい雰囲気だったと思います。江戸むらさきの野村浩二さん、ザ・たっちのたくやさんの芸人さんに加え、Jリーグ女子マネージャーの佐藤美希さんら役者さんの華やかさも素晴らしい。前作とはガラリと違った役どころの上田理絵さん、中沢徳人さん、初舞台という石田安奈さんらの好演も光っていました。