満足度★★★★
観劇は自身を劇場に置き、様々な情報を全身に受けて感じるエンターテイメント。そういう意味で受付けから劇場を後にするまで一貫した手作り感はとても心地よく楽しい。ストーリー的には、観ているリアルタイムもさることながら、観終わって余韻に浸りつつ場面の数々を反芻している今、咀嚼タイムが面白い。「穴」で結びつく奇妙な関係。気のいい大家さんを巧く(?)はぐらかし生き延びる、そんなおじさん達の刹那な蜜月タイム・・・じわじわ沁みてきてます。
ネタバレBOX
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2017/11/19 03:01
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2017/11/27 11:46
2017/11/27 09:30
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緻密に計算されつくしたタイプの作品というより、人間の説明しようのない「渇望」の塊が観る者の心に爪痕を残す、そんな作品として楽しませていただきました。ありがとうございます。
則末さんはロマンが分かる側かと作品を観て思いましたが違ったのですね、意外でした。
でもロマンを持った人を愛しく思う方なのだろうと改めて(勝手に)納得したりしています。
個人的には心を鬼にして(笑)、則末さん(大家さん)が世間の権化として彼らを迫害する側にまわっても良かったのかなと。
世間が彼らにとって暗闇であるほど彼らだけの空間は、より輝いて見えることだろうと思えるからです。