ファンタジアック 公演情報 フロアトポロジー「ファンタジアック」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    やっぱり愛と死のフロアトポロジーなんだなあと。

    初めて見る人には「ややこしいし、なんじゃこりゃ?」的なことになってしまうのだろうが、慣れてくると「ここがこうで、こんな感じかな」みたいな観方になると思う。(かといって確実な正解が提示されるわけではないのだけど)

    方向性は好きなのだけど、こちらの予想を上回るという点では物足りなさが。

    ネタバレBOX

    まずは、武本さんの名前とか、とあるところの語尾とか、当日パンフレットの誤植に目が行ってしまう(まさか、語尾はわざとではないよね?)。

    それと、序盤のアレはちょっと勘弁してほしかった。
    データとして扱うのであれば、見えないものとして扱ってもよかったと思うのだが。

    テーマ的にそろそろ「家族愛」と踏んでいたところ、やはりその通りで。

    病弱な母親に愛されなかった娘(ひより)が、母親を手にかけることの自責の念で生成してしまった別人格(つむぎ)を利用して自責の念を解消しようと試みるものの…という流れなんだろうか。

    1時間少しという時間的制約からしても、家族3代の話にするのが精いっぱいだろう。

    娘として母親に愛されたかったという気持ちは、母親として娘を愛したいという気持ちを凌駕したということだと想像したのだが(つむぎのオリジナルが即ち、そよかの肉体のように見えたので)、そよかの記憶を移した「誰か」は死ぬことなく母親になろうとしているのに、つむぎの記憶を移した「誰か」はトランスさせなければならないということに違和感がある。記憶しかないからだろうか?

    最初の被験者は当然としてひより(及びそよか?)ということになるのだが、どうやって移植したのだろうか?

    それにこの手の資金がそんなに少ないわけがないだろうが、東金家どれだけ資金提供しているんだろう。親族の愛人の子に対してだから、それこそかなり歪んでいるなあと。

    二重人格は過去作の「カスタム」でも扱っているので、まあそうですねといったところで(それを匂わせる描写はきちんとあるので)。

    キャスト的には、まといを須田さん、そよかを池田さん・駄馬さんのダブルキャストにしたほうがよかったようにも思える。ひよりの大学の同級生にしては池田さんが若すぎる気が。
    それと、別人格でも同一人物だから、Wあゆみにしたのかな?と少し邪推(笑)
    武本さんは前作のように狂ってしまうまでいかず、歪んでるのが実に面白く。

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    2017/11/18 22:04

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