『Critical Creation × ユニットまいあがれ』 公演情報 火曜日のゲキジョウ「『Critical Creation × ユニットまいあがれ』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    Critical Creationは、シンと心が鎮まるお芝居。
    ユニットまいあがれは、二人の幸せを心から願うお芝居でした。

    ネタバレBOX

    Critical Creation
    脚本がニュートラル大沢さん、それを相内さんが盛り付ける。
    相内×演劇といえば、視覚効果。いや~美しかったですねぇ。
    劇場内一面に広がる白い光の雪、劇場内そこかしこに設定された死亡現場を照らす真っ赤な灯り。
    でもそれは客席後方まで含んだ広範囲に広がっていたので、前方で観ていた人には全く見えておらず、後方に座った人だけのお楽しみとなってしまってましたが。
    お話は震災をモチーフにされていたと思います、壊れてしまい以前と姿を変えてしまった街、その街のいたるところに生き物が死んだ場所がある。
    その街を二人の女の子が雪の降る夜に共に巡る、ふたりのうち片方は死者、死んでいるのはどっちなのか。
    この観劇時、ものすごく場内が寒くて寒くて、雪の降る街を室温からも演出しているのかな、さすが劇場Pやな、と思った思い出。

    ユニットまいあがれ
    何度か上演されている作品、わたしはおそらく初見でした。
    恋人とあまり上手くいっていない女塾講師、子供と接する職業なのに子供が大嫌い。
    信望するアニメだかゲームだかの登場人物にそっくりだということで、この女塾講師に異常な懐き方をする教え子の女の子。
    その懐き方は、女子高で先輩に恋愛感情を抱くみたいな、疑似恋愛的な、さらに飛び越えて自宅に押し掛けちゃうくらい、一緒に寝ようとするくらい、ちょっと変態入った感じの(笑)
    その懐き方が、いちいちツボでした、とてもいい。
    女塾講師が中嶋さんで、教え子が米山さんだったのですが、これ教え子は何歳の設定だったのかな??
    わたしは小学生か中学生くらいな感覚で観ていたのですが…。
    よねまりさん、元気一杯の体育会系なお芝居は真骨頂かなと思うのですが、幼い芝居も可愛くて好きなんですよねぇ。
    話逸れますが、チムニースイープラララの映像残ってないのが本当に残念です、それを言ってしまえばシロクロが映像にならないのも残念なのですが。
    女塾講師も、教え子も、それぞれに問題を抱えている。
    女塾講師は、恋人に言いたいこと何も言えない、どこか余所余所しい関係性で、それってほんとに恋人って言える?っていうかほんとに好き?っていう、微妙な関係。
    教え子は、父親から精神的虐待を受けている、親になる覚悟も人生設計もなく親になってしまった父親からいらない子だと、耳元でかかった養育費用をパチパチそろばん弾かれ、お前さえいなければと言われ続け、母親はそんな夫に何も言えず見て見ぬふりする人。
    そんな問題を抱えつつラストでは、恋人に言いたいことひとつだけでも言い放つことのできた女塾講師、父親の元から逃げて身の回りのもの持って家出してしてきた教え子。
    自分の自宅に逃げ込んできた教え子に対して言葉では出てけといいつつ、どこかその言い方は柔らかく、受け入れてる感じのある女塾講師。
    ふたりがそれぞれに心解き放たれて幸せになれればいいなと思えるラストでした。

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    2017/11/15 01:33

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