満足度★★★★
鑑賞日2017/11/11 (土) 19:00
「崩れる」を拝観しました。
アマヤドリ作品をそれほど観ているわけではないのだけれど、他の方々もおっしゃっているようにダンスなしの会話劇は、異色な感じがしました。
作品自体としては、これは必見です。
「痛い」とにかく「痛い」を感じさせる会話劇。
勝手な思い込みで申し訳ないのですけれど、広田淳一さんはこういうの書きたかったのだな、と思いました。
2本立てというのも、何かこっそりやっちゃっおうなのかなと。
「青いポスト」がアマヤドリとしての表紙ならば、「崩れる」は裏表紙というか。
おそらくですが、「崩れる」は、男性のみだから成り立つ話なので、これ単体でやると、結構アマヤドリファンとしては、賛否渦巻いちゃうかもしれませんね。
「必見」というのは、当然、観るべき価値が高いということです。
あるよな、あるよな、でもそれ言っちゃあいけないのでは、それ言わなくてはよいのでは、園田さんその通りだよ、という葛藤を、ひたすら感じさせます。
作りの丁寧さが、観客に一層の痛みを感じさせます。
一方で、再演が難しいという点でも(単作公演はないような気がします)、そしてもう一度観たいかというと「うーん」と言わざるおえないという点でも「必見」です。
でも、きっとこの公演のことは忘れないな。