満足度★★★★★
鑑賞日2017/11/09 (木) 19:00
価格4,200円
18:00受付(指定席、当日券あり)、一旦外へ出て18:45会場へ戻り中へ。
ここはとても久しぶりな気がしたのでこりっちで調べてみると「くれない坂の猫(2012/1)」脚本長田さん/演出田中さん以来らしい。
外で待っていると地階から上がってきた福田さんに声をかけていただき(てがみ座の方とお話したのはこのときが初めて)うれしく思ったことを覚えています。
てがみ座の公演も「線のほとりに舞う花を(2011/4)」@王子小からで6年半、13公演目になりました。
宮沢賢治、今、各地で開催されている秋季高校演劇でも賢治の作品から派生した戯曲がいくつか。
また、長田さんの戯曲では「by the sea(2013/1@エコー)」「凪の樹海(2013/7@スズナリ)」、そして「終の楽園(2014/7@文学座)」、このとき、2年後に文学座研究所の公演を観にいくようになるとは思っていませんでした。
鳥の声、水の音?
18:57前説(アナウンス、130分)
19:01開演~21:08終演
舞台はその設定のように閉じられた感じがする造り。賢治の一生、時代、自然、争いがこの空間を細かい砂粒のように少しずつ埋め、それが咳き込む原因のひとつではないかとすら考えてしまいました。
床下の砂が描く風紋、どこからでも入ってくるひとつひとつはとても小さなものが積もってゆく。
1933年の出来事は2017に置きなおしてもなんら違和感はありません。
戸外に出れば険しい自然が、そこを越えれば主義主張が、そのまた先には国境間の争いが。
それを一瞬にして流してしまう災害。
峠の向こうには何が、本当のさいわいはどこにあるのでしょう。