満足度★★★
最近、舞台は介護もの流行りで・・・今年も何本もそれに関わる作品を観てきた。その多くが介護されるものと介護するものの物語。この作品は、少し角度を変え、介護するものを支えるはずの行政というもの表している。役所というものは“事なかれ主義”で、決まりきったこと以外、なかなか手を出さないものだという実態。そして、介護施設の違い、民間の施設の落とし穴、まったく知らない事ばかりだったことに驚かされた。原作も出来るならぜひ読みたいものだ。ただ舞台上は少々流れが悪い。メインの頼りなさが最後まで前に出てしまった気がする。塩崎こうせいさんがガッと締めた存在だったのが、救いだった。