あれから相当の年月が経ったと思う。
東北人だって、演劇くらい大丈夫だ。
相当の年月が経ったので「鎮魂」と無関係であっていいはずだが、イノベーション、イノベーションと叫ぶ人と ともに そうではない人がいたっていい。
だから、いい。
本作品は短篇だった。
一作目は喫茶店における男女の密室劇。
白熱灯が、戯曲性を いやおうなく浮かべていき、女のトリッキーさは いよいよ愉快に思えてた。
(男は「怒り」に収斂してしまい、感情の空白がなかった。年齢設定も よくわからない。そのため 場を活かせず、間延びした)
二作目は やはり喫茶店における密室劇、 登場するのは老人だった。比較論になって申し訳ないが、一作目より、コミカルでエッジを効かせている。