新~とんびと鷹の捕物帖~『酔いどれムスメとお転婆オヤジ』 公演情報 劇団岸野組「新~とんびと鷹の捕物帖~『酔いどれムスメとお転婆オヤジ』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     プロの手際である。

    ネタバレBOX

    娯楽作品だから、余り突っ込んだ話はない。アホノミクスの危険と搾取の鬼と化した資本主義の本質を彷彿とさせる事件に現在世界中で猛威を振るうグローバリゼーションの本質を読み取る観客は少なかろうし、それが壊してゆく庶民の人間性や倫理観の危険性についても、そう解釈する観客は殆ど皆無であろう。然しながら、今作の隠れた眼目である上記2点に関しては、実に周到に書き込まれているし、その伏線の置き方、さりげなさにも真の実力を感じる。演出、役者陣の演技何れも良いが、音響の用い方も実に上手い。
    雷に打たれて岡っ引き親子の魂がそっくり入れ替わって、標記のタイトルの内実が展開するのであるが、この荒唐無稽、而も元通りになるにも雷が作用するという確率的に在り得ない展開も、お遊びである。こんなことに目くじらを立てるのは粋ではあるまい。

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    2017/10/31 16:16

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