どのようなロズギル像をみせてくれるのかが楽しみな舞台作品
(今回は大阪弁での掛け合い漫才的なものはないでしょうが)。
観劇前に少なくとも、ロズギルと旅回りの役者一座を気に留め歌舞伎の筋書を
ながめるように『ハムレット』にざっと目を通しておくと(本作品は『ハムレット』
と同じフレームワーク上で話が同期進行するメタ演劇(メタメタ演劇?)で、
両者はhead and tailの関係でもあるので)かなり楽しめるはず。事前情報を
厭わないなら、本戯曲の演出者による新翻訳が文庫で出版されておりこちらにも
目を通しておけば(戯曲がどの程度のカット率で公演にかけられるかなど
演出方法にもよるが、演出者独自の注釈もあり)、内容的にもさらにより深く
楽しめるはず。