すみれの花、サカセテ。again 公演情報 羽衣1011「すみれの花、サカセテ。again」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    リチャード・ノリジとは、郷田ほずみさんのことだったのですね。
    声だけの出演ですが、声の感じが違って意外でした。怪物ランドやレオリオの声を想定するので。引き出しが増えたのですね。

    さて、本作。
    誤解を避けずに言えば、女性受けする作品です。
    男性的には、どうも話が散漫な感じがして、面白いことは面白いのですが、
    ややきついかな。

    ネタバレBOX

    この舞台は、ゴールが決まっていて、閉じ込められたビルから脱出することは判っているので、そのプロセスを楽しむことになります。
    まあ、普通に考えると、ビル管理会社か警察に電話するということになるわけですが、そうしたら物語にならないので、お互いの意見の対立であったり、目論見があったり、意外な事実が出てきたりするわけです。
    そのための伏線も一応張られています。

    ここで期待したのは、チラシにある主演お二人の顔半分の写真のような、お互いの腹の探り合い。(つまり、目的は同じなのだけれど、顔半分が隠れているようにどうしても相容れない部分、隠さなくてはいけない部分がある、といった感じ)

    でも、話はドタバタ展開をしていき、電話の奪い合い、ビルの周囲に人が集まったり、実は過去の知り合いだったことが判明するといったことになる。
    結果として、外に出るのは他愛ないことが判り、また、救助に人が駆けつけてくれたりするわけで、問題は難なく解決するので、サスペンスフルな展開があるわけでもない。

    緊張感の中での笑いという感じにもなっておらず、ショートコメディの連鎖が、ひたすら続いていくといった構成になっている。
    これは、おそらくアラフィフの女性2人がやると、ちょっと見ている方がつらい。彼女たちの年齢を、お互い揶揄する場面(結婚や顔の皴など)がやたらと出てくるのだけれど、30歳後半とかならまだシャレになるけれど、50歳近いとなると、イタイだけだ。
    もう、そんなことは通り過ぎているだろうに。

    別にシリアスな芝居を期待していたわけではないけれど、「地下室のメロディー」みいたいな、お互いの存在・立場に焦点を当てたやりとりが欲しかったな。

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    2017/10/27 13:49

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