満足度★★★
ホール公演が似合いそうな骨太な作品。ロックンロールと一人の男に光を当て、転がる石のようなその人生が描かれる
主人公の栄光と転落をみせる場合は、その主人公を魅力的にみせる必要があると思うんだけど、序盤中盤であまり魅力的にみせることが出来ておらず、結果ただ転落していくところを見せられても、、、、という気分になってしまった
また、主人公が明らかに精神をやられてしまうと、こういった人生を綴った物語はその時点で物語でなくなってしまう
荒ぶる主人公に気持ちを乗せるというより、一人称として観ず、物語のBGMとして終わりに向かっていく物語のビートを感じるのがこの作品の正解かな