満足度★★★★★
脚本、演出、役者の力が折り重なって、ミステリー仕立ての展開を最後まで飽きさせない。舞台上にはずっと月が在って、登場人物たちの心を照らしていた。地球にとって月は、兄弟であり恋人であり友達であり、もし月が無くなったら広い宇宙にひとりぼっちの星。それでも、それでも地球は回る、回れる本当の自分の居場所とか。多分僕も思春期に探してて。ふわふわと宙を漂う種のように探してて。いつしか今の場所に根を張り生きてて。きっと僕はもう動けないから、虚構に、演劇に、その登場人物に、居場所を探してもらっている。そう思わされた作品。
0
2017/10/25 21:29
このページのQRコードです。
拡大