第25次笑の内閣『名誉男性鈴子』 公演情報 笑の内閣「第25次笑の内閣『名誉男性鈴子』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    100分。田嶋陽子とのAT25分。

    ネタバレBOX

    南アンタレス市長(石原正一)が国政に打って出るにあたり、「見栄え」のよさから、市長選の公認候補に市議の鈴子(中谷和代)を抜擢する。同じく市議で、女性の活躍を夢見る恵梨香(熊谷みずほ)や恵梨香の後輩でフェミなメルモ(土肥希理子)らは、選挙の手伝いにやってくるが、男尊女卑が跋扈し、男性によるセクハラパワハラが横行する土地で市議を勤める鈴子の、古めかしい考えについていけない。そんな中、鈴子の息子が養護施設の子と妊娠駆け落ちなどの事件もあり、鈴子は現市長の政策や市民の安全に反する行動をとろうとする。恵梨香は繁喜を翻し、現市長や後援会会長を抱き込み出馬する。鈴子は恵梨香に、男の力を借りているうちは女性の活躍はない、と言い残し政界から引退する…。

    笑いは控えめな印象。歌も(聞き取りにくいのは相変わらずだけど)、ちょっと迫ってこない感じかな。
    ジェンダーの知識はあんまりないけど、男優位の社会で形成された鈴子の価値観を否定する恵梨香のような価値観もまた、男優位の社会の中でひん曲がっていくという話か。選挙自体が、しがらみを生み出す装置のような気もしないでもないが。そもそも女性の活躍ってなんだっけ?
    性差の問題は、正直、終着点が見えないのがもどかしいかな。イメージすら湧かない。鈴子の長男(神田素直)が言っていた、働きたくない男性への偏見という、作演・高間響の働きたくない理論部分は結構響いてきたけどね。

    ジェンダー作品というより、選挙というもの込みで面白かった。高校教師役の丹下真寿美は、コメディな感じうまいなと思う。あと、鈴子の選挙対策委員長をやらされた須藤(諸江翔大朗)の、役柄の不憫さと性差の被害者ブリが、いい塩梅で表現されててよかった。児童養護施設職員の池川タカキヨもなんか気になる演技好印象。

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    2017/10/14 16:05

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