Short Cuts 5 公演情報 劇団ガソリーナ「Short Cuts 5」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    Aチームを拝見。サブタイトルのa long trip to teatimeは、ジェームズ・ティプトリーさんからの借用との注が、当パンに入っていた。
    総て短編であるが、演目を以下に記しておこう。
    1.「明日に向かって撃て」2.「エステのお姉さん」3.「元彼」4.「「落としたもの」5.「高校の3年間」6.「しばしの別れ」7.「光の国」の7本。Bは、演目が全く異なり、役者もかなり違っている。いずれにせよ、この多様性が魅力的な公演。

    ネタバレBOX


     このうち1と6がゾンビ狩りゲームに関する昨品だが中々迫力がある。2は、ねずみ講方式で良く販売している語学教材の代わりに化粧品を売っているセールスウーマンとそのカモの話。3は段ボールハウスに住むようになった元彼にいきなり呼び止められた派遣で働く元カノの雑談。4は、1か月50万も使って2か月で体重の3分の1ほどを削った元キャバ嬢とその友人の間で交わされる2か月前と現在の様々な変化についてのダべリング。5は、酔っぱらってトイレに閉じこもってしまった友達を連れだそうとしている仲間2人の女たちの間で交わされる高校時代から現在までのよしなしごと。興味深いのは、このうち一人が劇団で女優をやっていてその苦しい経済状態や客入りの悪さが垣間見れる点だ。最後がウルトラマンガイアの主演に抜擢された少年がクランクアップする迄の1年間の模様を芸能プロダクションの女性社員が語る作品。こちらは表現する者として生きることの厳しさを追及しつつ、少年たちのめくるめくような時間と時代を描いて感動させる。

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    2017/10/13 13:54

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