満足度★★★★
演劇でしか実現できないような、まあなんというか奇想天外なストーリーでした。生身の俳優がそこで演じるからこそ伝わってくるものがあり、成立する物語。まさか浦島太郎の話が、こんな感じにアレンジされ、現在で展開されるとは。
その中に、笑いや様々な愛、環境問題、竜宮城が場面がゆえの華麗さなど、様々な要素をうまく取り込んだ、これぞ舞台演劇という内容でした。
俳優さんも子役から中年まで幅広く安定感が感じられ、竜宮の話だけになにより女性が華やかで、衣装もダンスにも目を惹かれました。
2時間というのはやや長く感じましたが(椅子のせい?)、十分すぎるくらい舞台を満喫できる内容でした。シリアスな舞台もいいですが、こんなファンタジー?のような舞台もいいものです。まだ設立して5年目の劇団さんとは思えない、スケールの大きな舞台でした。
最前列は竜宮席という特別席とのことで、公演中になにやら出演者との絡みも…。ファンにはたまらない仕掛けでしょうね。